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 ● 石油・天然ガス 資源調査・解析
◆ 石油システム評価
石油・天然ガスは根源岩と呼ばれる有機物を多く含む岩石の中で生成し、背斜構造や断層トラップなどの地質構造の貯留岩の中に移動・集積して油田・ガス田が形成されます。石油探査ではまず背斜や断層トラップ等の地質構造を調査しますが、石油を貯めるのに適した構造があっても、そこに石油がなければ目的を果たしたことになりません。したがって、効率的に石油を探すためには、石油がどの様に生成しどの様に油田に集積したかを知ることが重要です。
海や湖の底に沈積した土砂や生物の遺骸の上に次々と砂や土などが堆積すると、それらは地下に埋没して、やがて軟らかい堆積物から岩石となります。特に、生物の遺骸(有機物)が濃集している部分は根源岩と呼ばれ、石油の源となると考えられています。地下深く埋没して根源岩がある温度に達すると有機物が熱分解して石油が生成し、さらに温度が高くなるとガスが生成するという説が現在では広く受け入れられています。BSS-PC は、根源岩からいつ、どれ位石油や天然ガスが生成したかを推定するためのツールです。また、有機物のタイプ区分を行うIVTSSTとの併用によって、石油や天然ガスの生成量についてより詳細な検討を行うことができます。
生成した石油が根源岩中にとどまっていたら、採掘できるような油田とはなりません。油田のようにある場所に石油が濃集するためには、石油が根源岩から排出されて貯留岩と呼ばれる多孔質な岩石に移動すること、トラップと呼ばれる「器」(地質構造)が存在することが必要となります。BSS-PC は、油・ガスの生成量だけでなく根源岩から貯留岩へと排出される量の推定も可能にしました。さらに、GEOPETは根源岩から貯留岩へ、および貯留岩内での石油・ガスの移動についてのシミュレーションを行います。
貯留岩の中を上へと移動するだけでは、石油はやがて地表に到達して散逸してしまいます。トラップとは石油の移動をせき止めて、貯留するような状況の名称で、石油をためる貯留岩だけでなく、その上部を覆うきわめて浸透性の低い岩石が重要な要素となります。GDIは先に触れた反射法地震探査の結果から貯留岩の性状を推定するためのツールで、石油の埋蔵量や油田の広がりを推定する上で不可欠な貯留岩の厚さや分布域、石油を貯めうる岩石中の孔隙率の評価に用いられています。石油の移動をせき止める浸透性の低い岩石をシールもしくはキャップロックと呼び、SeaCapはシールの能力(シールがどのくらいの油を保持できるか?)を定量的に評価します。
これらの他に、三次元地質モデルの上で油・ガスがどの様な経路をたどって移動するかを推定するM-Path、震探記録の連続性評価から断層やガスの上方への拡散などの評価を行うd-Tect、貯留岩の分布を推定するSENSIMなどのツールもあり、目的に応じてさらに詳細な地質検討を行います。
このように当社では、地震探査によるトラップの推定のみならず、石油の生成・移動・集積といった油・ガス田が成立する一連の過程(石油システム)の解析を行うツールとノウハウによって、新しい油田の探鉱だけではなく、すでに発見された油田の開発にも有用なサービスを提供しています。